理想科学工業、アラクサラネットワークス、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースは、2012年10月にIPv6を使用したネットワーク上でプリンタを効率的に運用する際の課題の抽出および機能要件の整理を行うために、IPv6を使用したネットワークへの直接接続機能を有した理想科学のビジネス向け高速カラープリンタ「オルフィスEXシリーズ」での運用実験を実施したと発表した。

「IPv6対応ビジネス向け高速カラープリンタの運用実験」概要

本実験では、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの支援により神奈川県川崎市幸区に設置されたIPv6テストベッドサイトを利用し、以下の3項目について実験を行った。

  1. 理想科学が開発したIPv6対応の「オルフィスEXシリーズ」の運用性の確認
  2. IPv6化された次世代の企業LANやIPv6を使用したインターネットを介してプリンタを利用する際のアドレス自動設定やクライアントへの接続情報の配布方法の検証
  3. インターネットを介した次世代印刷サービスの可能性についての検討

本実験で使用したL3スイッチAX3640SやルーターAX620Rの提供およびIPv6ネットワークに関するコンサルティングと技術者の派遣をアラクサラが担当した。

三者は、今後、本実験で得られた検証・検討の成果をナレッジとして蓄積し、IPv6導入支援やコンサルティングなどを通じて一般に啓蒙し、それぞれの立場でIPv6ネットワーク・インフラの整備を促進していく。