SAPジャパンは11月27日、単一のインメモリー・プラットフォーム・アーキテクチャ内にデータとアプリケーションの処理すべてを融合させる「SAP HANAプラットフォーム」の最新版「SAP HANA SPS5」の発売を、同日より開始すると発表した。
SAP HANA SPS5によって、インメモリーベースの単一アーキテクチャ内で、トランザクション、分析、テキスト、予測処理向けの各種データベースサービスと、アプリケーションサーバ、計画機能、ビジネスルール、イベントストリーム処理向けアプリケーションサービスを融合させる。そして、高可用性、ディザスタリカバリー、セキュリティーのサポートを拡大することで、大規模データセンターの導入環境にも対応する。
また、新たな拡張アプリケーションサービスとして、ネイティブのアプリケーションサービス機能を提供。これにより、HTLM5、Javascript、SQLScript、XML/A、JSON、ODATAを使用して、SAP HANAプラットフォーム内で、2および2 1/2ティアのアプリケーションを直接開発・展開することができる。
同社は、「SAP HANA SPS5」を通じ、24時間365日運用のエンタープライズデータセンターで、SAP HANAの導入環境へのサポートを拡大する計画で、ホット/ウォームスタンバイ・サーバでの、SAP HANAの高可用性機能も追加される予定。また、サードパーティー製バックアップツールとの連携により、リモートデータセンターへのフェイルオーバーオプションを通じ、同期バックアップを行い、耐障害性を高める計画で、保存データの保護用の暗号化機能や認証機能、アクセス認可機能、監査ログ機能の強化など、セキュリティ機能の強化についても、今後導入予定だという。