日立ソリューションズは、iPadやインターネット上で軽量3Dデータの活用を実現する「iXVL ファイルマネージャ ソリューション」の販売を2013年2月25日から開始すると発表した。
このソリューションは、日立ソリューションズのドキュメントワークソリューション「ラビニティ One」や3Dデータの利用者を制限するセキュリティサービス「活文 デジ活ガード」、3Dデータの不正な参照や編集を防止するセキュリティ製品「活文 XVL Signer」、およびラティス・テクノロジーのXVL製品群を組み合わせて提供する。これにより、3Dデータ/図面などの重要な設計データを安全に管理や配信をすることができるようになるという。
ラティス・テクノロジーは3Dデータを軽量化したXVLデータをiPadで参照可能にする「iXVL Player」を2012年1月に提供を開始。
「XVL」(eXtensible Virtual world description Language)は、XML(eXtensible Markup Language)をベースとした超軽量3D表現として、ラティスが提唱する表現形式。XVLを用いることで、3D CADなどで生成されたデータを数百分の1にまで軽量化することができるという。
これにより、場所を問わずに3Dデータを閲覧でき、作業の効率化や情報共有が可能となる一方で、ファイルを保管するセキュアな環境の確保やデータの活用範囲の拡大に伴う情報漏洩リスクの拡大防止が課題となっていた。
そこで、日立ソリューションズとラティス・テクノロジーは、両社の商品を組み合わせ、iPadやインターネット上でXVLデータをセキュアに活用できる「iXVL ファイルマネージャ ソリューション」を提供する。
具体的には、iPadからのアクセスに対応し、ファイルのセキュリティを確保するドキュメントワークソリューション「ラビニティ One」をiXVL対応に機能拡充する。
また、日立ソリューションズの「活文 デジ活ガード」や「活文 XVL Signer」と組み合わせて、iPad用のXVLデータの暗号化や、配布済みのデータの失効を実現する機能を新たに提供する。
「iXVL ファイルマネージャ ソリューション」は、XVLデータや図面などの設計情報をiPad上で閲覧可能で、「ラビニティ One」に文書を保管することで、部門ごとや社外秘など、機密レベルに応じてアクセス権限を管理することができる。また、閲覧日時や利用者、編集者を記録することで、管理者はデータが適切に利用されているかを確認することができる。価格は個別見積もり。