デジタルアーツは、企業・官公庁向け電子メールフィルタリングソフトの最新版「m-FILTER (エムフィルター)Ver.3.5」の販売を11月21日より開始すると発表した。

「m-FILTER」は、電子メールの送受信制御を行う「m-FILTER MailFilter」、電子メールの全文保存と検索を可能にする「m-FILTER Archive」、スパムメール対策の「m-FILTER Anti-Spam」の3つの機能を提供する。

最新版では、社外に提供したファイルを遠隔でコントロール・削除が可能な、2011年7月より提供中のファイル追跡サービス「FinalCode」の簡易機能版「FinalCode Express」を、「m-FILTER MailFilter」の追加有償オプション形式で搭載し、従来の添付ファイルパスワード付ZIPファイル変換機能より、さらにに安全に添付ファイルを送信することが可能になる。

「FinalCode Express」は開封者を送信側が限定する形で、パスワード無しで暗号化して送信する。そのため、転送による情報漏洩のリスクを回避。また、個人情報保護法では業務委託先からの情報漏洩についても委託元に監督責任が生じる一方、提供後の情報管理は提供先に委ねるしかないのが現状だったが、「FinalCode Express」により、重要情報(ファイル)を外部に提供後も管理が可能となる。

「FinalCode Express」守備範囲 概要

また、MicrosoftのExchange Serverについては、従来の製品では社内間の送受信メールを保存する際、複雑な設定が必要だったが、本バージョンより、Exchange Serverのジャーナリング(通信内容のレポート)機能に対応することが可能になり、ジャーナルデータを社内間メールとして簡単に保存することが可能になった。

さらに、「m-FILTER Anti-Spam」では世界規模でリアルタイムに収集されたスパムメールのサンプルを反映した拡張システムフィルターを新たに搭載。より高い精度のスパム対策を提供する。