日立システムズは11月19日、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスで利用するデータを、デバイス内にデータを残さず企業内のプライベートクラウドに自動的に保存し、どこからでも利用・共有できる「スマートデバイス対応データ共有システム」の販売を開始すると発表した。

「スマートデバイス対応データ共有システム」システム概要図

日立システムズでは、スマートデバイスを導入して業務効率向上を図りたい企業向けに、導入計画から運用・保守・セキュリティ対策・ヘルプデスクまで、スマートデバイスのライフサイクル各段階に適したサービスをワンストップで提供する「スマートデバイストータルマネージドサービス」を2012年3月より提供してきた。今般、そのラインナップの一つとして、本システムの提供を開始する。

本システムは、電話帳などのデータに加え、端末のカメラで撮影した写真データや録音した音声、新規作成したドキュメントなどのデータを、デバイスに保存せずに企業内のプライベートクラウド環境内に設置した専用サーバに直接保存し、共有できるデータ連携システムとなっている。データがデバイスに残らないため、紛失時でも情報漏えいを防止できる。

また、利用者ごとのアクセス権限機能により、管理画面からアクセスログを参照・出力できるほか、アクセス遮断、端末の機能制限、アクセス先フォルダの限定、全端末へのメッセージ配信など、スマートデバイス利用者の一括管理が可能となる。利用できるデバイス(端末)も、PCやタブレット端末、スマートフォンなどに対応し、BYODでの導入も可能。さらに、システムの規模拡張が容易なため、業務の拡大にあわせて段階的かつ柔軟に導入・利用できる。

「スマートデバイス対応データ共有システム」クライアント側基本アプリ(クラウドライフログ)

価格は、エントリーモデル(ライセンス数 100から300未満)が275万8,000円から。スタンダードモデル(ライセンス数300~1000未満)が663万6,000円から。ハードウェア費用、導入設定費用、保守費用は別途必要。