イトーキと京セラ丸善システムインテグレーション(以下、KMSI)は11月19日、チームや個人の知識を「見せる化」し、知識共有を促す新しいコンセプトの企業/大学向け電子雑誌配信サービスを、2013年提供に向けて開発したと発表した。
端末の充実や書籍数の増加、閲覧環境の整備など、電子書籍が本格的な普及期に突入しているが、個人としての利用者は着実に増えているものの、企業や大学としての電子書籍の導入・活用へ向けた取り組みは進んでいないのが現状となっている。
このような背景を受け、両社は電子書籍のビジネスや教育における利用促進を図るため、国内の主要なビジネス雑誌を、電子化しまとめて提供する企業/大学向け電子雑誌配信サービスを開発した。
このサービスは、ユーザーはチームや個人の閲覧・検索履歴をもとに、雑誌を探したり、おすすめのカテゴリーや、必ず共有すべきコンテンツを選択し、手持ちの端末にダウンロード。従来の紙媒体と異なり、保管場所や管理の手間が不要な上、遠隔地の拠点にも同様の情報を届ける。部署別購入などでよくある重複購読も防止でき、経費削減にも繋がるというもの。
さらに、端末側での閲覧は大学などの教育機関に導入されているKMSIの電子書籍配信プラットフォーム「Book Looper」を使用し、権利保護やコピー防止などコンプライアンスの観点からも安心して利用できる。