本田技研工業(ホンダ)は11月13日、走りと燃費を高次元で両立させる次世代パワートレイン技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」として、新たに小型車向けに1モーターの軽量コンパクトなハイブリッドシステム「SPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Drive」を開発したことを発表した。
今回開発されたSPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Driveは、1.5Lエンジンのハイブリッドシステムにおいて、減速時もクラッチでエンジンを切り離し、エネルギー回生を高めることで燃費の向上を図ったほか、発進、低・中速クルーズ時にはクラッチでエンジンを切り離すことで高効率なEV走行を実現したことでトップクラスの燃費を実現した。新たに開発された直列4気筒1.5Lアトキンソンサイクルエンジンに、高出力モーター内蔵の7速DCT(Dual Clutch Transmission)とリチウムイオン電池を組み合わせたことで、従来型の1モーターハイブリッドシステム比で30%以上の効率向上を実現することが可能になったという。
また、加速、高速クルーズ時においてクラッチを接続させることで、1モーター+エンジンによる従来モデルを超える力強い加速Gと、リズミカルで伸びのある加速感を実現したという。
同社ではすでに、中型車向け2モーターを採用した「SPORT HYBRID Intelligent Multi Mode Drive」、ならびに大型車向けに3モーターを採用して左右の駆動力を自在に制御する「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を発表しており、今後もラインアップの特性に合わせて順次システムの拡大を目指すとしている。