アドビ システムズは13日、ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリーなどの分野で活動する総合制作会社の共同テレビジョンが、「Adobe Premiere Pro CS6」を導入したと発表した。
共同テレビジョンでは、技術センターの移転にともなう編集室の増設を機に、クリエイティブスタッフが使いやすく、作業効率が向上する編集環境を提供するために、新しいノンリニア編集ソフトが使える環境の構築を模索。従来から導入していたアップルの「Final Cut Pro」の後継製品への移行が困難であったことから、それに替わる編集ソフトとしてPremiere Proが候補に挙った。
他社製品との比較検討の結果、Final Cut Proがインストールされたプラットフォームにそのままインストールできる点や、直感的なインターフェイス、様々なファイルフォーマットに対応できる柔軟性、リアルタイムで1フレームずつ確認できため、レンダリングに費やす時間が削減し、作業効率が向上するという点から、Premiere Proの導入が決定したいう。
共同テレビジョン技術センター映像取材部の藤田弘二氏は、Premiere Proの導入に関して「Premiere Proの機能のひとつであるワープスタビライザーの安定感により、普通の手持ちカメラで撮影した映像がカメラのぶれを安定させ、ステディカムで撮影したような美しい仕上がりになります。この機能は、マルチローターのラジコンヘリで空撮した映像を編集にも最適です。様々なファイルフォーマットに対応していることもPremiere Pro導入の決め手でした」とコメントしている。