ON Semiconductorは、ポータブル・コンシューマ電子機器設計における高電力密度ニーズに対応するコンフィギュアラブルな6A降圧DC-DCコンバータIC「NCP6338」を発表した。
同製品はタブレットやスマートフォンなどのポータブル機器用の高性能アプリケーション・プロセッサに電力を供給するように最適化されており、0.6Vないし1.4V(6.25mV単位で増分)のプログラム可能な出力電圧レンジを備え、最小2.3Vの入力電圧で動作する。
独自のモジュール式出力ストレングス・ドライブと自動パルス幅変調(PWM)およびパルス周波数変調(PFM)を併用することで、効率性能を負荷プロフィールに適応させ、バッテリを長寿命化することが可能。また、I2Cシリアル・インタフェースを通じて動作モードと出力電圧を設定できるほか、I/Oピンでいくつかの組み合わせを選択してレイテンシのない制御が可能だ。
さらに、3MHzのスイッチング周波数で動作し、出力L-Cフィルタの選択幅が広いため、小さな面積でも高いレギュレーション性能を達成できるという。例えば、±40mVの範囲で3Aの負荷変動に耐えることができるという。これは、出力電圧の差動センシングを高性能コアと組み合わせて、温度、負荷および入力電圧の全範囲にわたって、±1%以内に安定化させることによって可能になるという。
なお、同製品は2.06mm×2.46mm×0.6mmのCSP-30 RoHS準拠パッケージで提供されており、1万個注文時の単価は1.05ドルとなっている。