アドビ システムズは、世界各地の高等教育機関に在籍する学生・教職員を対象としたデザインコンテスト「第12回 Adobe Design Achievement Awards」(以下、ADAA)の受賞者を、カナダ・トロントで開催されたビジュアルコミュニケーションのカンファレンス「DesignThinkers 2012」にて発表した。
本コンテストでは、グラフィックデザイン、写真、イラストレーション、アニメーション、デジタルフィルム、開発、コンピュータアートなどを学ぶ学生に向け、アドビ製品を使った個人またはグループによる作品を募集していた。その結果、70カ国から合計5,000点近い応募があり、最終候補作品の41点から受賞に至った学生および教職員が今回表彰を受けたという。受賞者は以下のとおり。
学生受賞者
カテゴリー | 名前 | 学校 | 国 |
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アニメーション | アインスリー ヘンダーソン(Ainslie Henderson) | Edinburgh College of Art | 英国 |
アプリケーション開発 | ブラム モンストリー(Bram Monstrey) | Hogeschool West-Vlaanderen(HOWEST) | ベルギー |
ブラウザベースのデザイン | バネッサ リー(Vanessa Li) | Sheridan College | カナダ |
ゲームデザインおよび開発 | ミッチェル ブライエン(Mitchell Brien)(グループリーダー) | Swinburne University of Technology | オーストラリア |
イラストレーション | イェニ・キム(Yeni Kim) | Royal College of Art | 英国 |
インスタレーションデザイン | ジェームズ コルトマン(James Coltman)(グループリーダー) | University of the Arts London | 英国 |
ライブアクション | クリストファー ラベル(Christopher Lavelle) | Sunderland University | 英国 |
モバイルデザイン | カーステン サウスウェル(Kirsten Southwell) | North Carolina State University | 米国 |
モーション グラフィックス | マイケル リグレー(Michael Rigley) | California College of the Arts | 米国 |
非ブラウザベースのデザイン | リー ソヨン(グループリーダー) | Hongik University | 韓国 |
パッケージング | リシェル ロジャーズ(Richelle Rogers) | York University/Sheridan College | カナダ |
写真 | パブロ ヒメネス(Pablo Jimenez) | Academy Of Art University | 米国 |
プリントコミュニケーション | ジェフ ハン(Jeff Han) | Art Center College of Design | 米国 |
教職員受賞者
カテゴリー | 名前 | 学校 | 国 |
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学校教育におけるインタラクティブメディアの革新 | アンナ ザイリオノバ(Anna Zyrianova) | St. Petersburg State Academy of Art and Design | ロシア |
学校教育におけるビデオと動画の革新 | ヘクター ヘレラ(Hector Herrera) | Ontario College of Art and Design | カナダ |
学校教育における従来メディアの革新 | キュハ シム(Kyuha Shim) | Rhode Island School of Design | 米国 |
学生による作品の選考基準は、オリジナリティ、アドビ製品の使用スキル、さらに目標とするコミュニケーション内容を有効に伝えられているか、などとなっており、教職員からの作品については、教育を総合的に改善するための革新と使用事例の開発に基づいて選考が行われたという。
なお、個人の学生受賞者と受賞グループのリーダーには、賞金3,000米ドルなどに加え、同カンファレンス参加のための往復飛行運賃も授与されている。さらに、個人受賞者や受賞グループの各メンバーには「Adobe Creative Cloud」メンバーシップの1年分といった賞品も贈られた。また個人の教職員受賞者と受賞グループにも同様の賞品が授与されたほか、受賞者が属する教育機関に3,000米ドルの給付金が提供されたという。
今回のADAAにおける受賞作品、最終選考作品、佳作などは、過去の応募作品と共にWebサイト「ADAA Gallery」にて閲覧可能となっている。