トヨタ自動車は11月12日、時速40km~60kmの速度域でも動作する衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム(PCS)を開発したと発表した。PCSは今後発売される新型車から順次搭載される予定になっている。

PCSは先行車との追突を事前に察知し、減速をアシストするシステム。ミリ波レーダーで追突の危険を検知した際、ドライバーに警報やディスプレイ表示で通知してブレーキを踏むように促し、ブレーキを踏んだ場合は通常より早く車を減速させることができる。また、ブレーキを踏まなかった場合でも自動的に減速を行う。

ドライバーがブレーキを踏んだ場合はブレーキアシストにより最大で時速60kmの減速が可能で、ブレーキを踏まなかった場合でも時速15km~30km程度減速するという。

PCSのイメージ

なお、ITARDA交通事故統計2010の集計結果からの試算によると、追突事故の90%以上は先行車との速度差が時速60km以内で発生していることから、同社はPCSによって高い追突事故低減効果が得られるとしている。