ユビキタスは11月12日、「ECHONET Lite SPECIFICATION Version 1.01」に準拠したミドルウェアを約10KBから実装可能なメモリサイズで開発、GainSpanの無線LANチップ「GS1011」搭載モジュールに向けて提供すること、ならびにMarvellのスマートエナジープラットフォームに向けて提供することを発表した。
日本では、2012年度より経済産業省が家庭での効率的なエネルギー利活用推進のために「ECHONET Lite」を「HEMSにおける標準インタフェース」として認定、補助金対象とし、国内におけるHEMS/ホームコントローラー市場の活性化を図っている。
同社では、同市場におけるホームネットワーク対応の家電機器に組み込まれるECHONET Liteに着目、得意とする「小さく」「軽く」「速い」ネットワークソリューションの実績と技術を生かして、白物家電などへの組み込みで要求される、限られたシステムリソースかつ低消費電力で安価なマイコン上での動作を可能にしたECHONET Lite準拠のミドルウェアを開発したという。
同ミドルウェアの最大の特長は、コンパクトに設計されたコア部分と各機器オブジェクトをコンポーネント化し、10KB程度のメモリサイズからの実装を可能とした点で、これにより機器本体のマイコンなどの追加リソースを必要とせず、限られたメモリしか搭載されていない無線モジュールなどへの内蔵も可能にしたことだという。
GainSpanの無線LANチップ「GS1011」搭載モジュールに同ミドルウェアを対応させ動作実績を得たことで、両社は今後、ECHONET Liteの実装が可能となるソリューションとして、GS1011対応のソフトウェア開発キット(SDK)に、同ミドルウェアを組み合わせて提供していく予定とするほか、Marvellから提供されるスマートエナジープラットフォームにビルトインするだけで複雑な開発無しでECHONET Lite準拠の製品を実現するワンストップソリューションとして、両社で協力しながら各モジュール/ボードベンダーなどを通じ、ハードウェアメーカーへ提供していく予定とする。