ON Semiconductorは、静電容量タッチセンサ・アプリケーションへの導入を加速し、外付け部品点数の低減を可能とする高集積型容量デジタルコンバータIC「LC717A00AR」を発表した。
同製品は、8組の容量センサ入力と8組のデジタル出力を有し、独自の差動容量検出方式により、高感度・高ノイズ耐性を実現しており、外付け部品や制御ソフトを追加することなく、各入力に対する検出結果(ON/OFF)を内蔵ロジック回路にて判定することが可能だ。
また、フェムトファラッドオーダーの容量が検出可能で、タッチ検出感度も設定済みであるため、カスタマは難しい感度調整を行う必要はないという。
さらに、スタンドアロン型デバイスとしての利用のほか、外付けマイコンによる、I2CまたはSPI動作に設定可能な内蔵シリアルインタフェース経由のパラメータ変更が可能となっている。
なお、同製品の電源電圧範囲は2.6Vから5.5V、標準的な消費電流は電源電圧2.8V時320μA。定格動作温度は-40℃から+105℃の範囲で、鉛フリーのVCT28パッケージで供給され、2,000個注文時の価格は1.50ドルとなっている。