富士ゼロックスは11月12日、福島県会津若松市にある竹田綜合病院に、紙や電子などの診療記録を統合管理するシステムを提供、同病院が10月1日にオープンした新病棟「総合医療センター」で稼働したことを発表した。

今回公表されたシステムは、富士ゼロックスの「Apeos PEMaster ProRecord Medical」を活用して構築されている。「Apeos PEMaster ProRecord Medical」は、院内で稼働するシステムや基幹システムと連携でき、同病院が使用する電子カルテシステムと連携。カルテ情報と合わせて閲覧することも可能。

システム導入とともに、新病棟に紙の診療記録を電子化するためのスキャンセンターを構築。紹介状や同意書、問診票など1日あたり1300枚を越える紙文書をすべて電子化し、見やすさや患者情報とのひもづけに間違いがないかを確認した上でシステムに登録する仕組みが提供された。

これにより、同病院が紙で運用している診療記録や部門システム、検査システムで印刷された紙の記録、多様なアプリケーションで作成された電子文書などをすべてドキュメント形式(PDFまたはDocuWorks)に統一し、病院の端末で確認できるようになったという。

「診療記録統合管理システム」全体概要と「Apeos PEMaster ProRecord Medical」の提供範囲