NTTデータは11月9日、NTTドコモ、マスプロ電工、東北大学、日東紡音響エンジニアリングと共同で、総務省委託による「多様な通信・放送手段を連携させた多層的な災害情報伝達システムの研究開発」のフィールド実証実験を実施することを発表した。

災害情報伝達システムの研究開発は、東日本大震災において地域の災害情報伝達システムが有効に機能しなかったという課題を解決するためのもの。緊急速報メールやワンセグなど、複数の伝達手段を組み合わせて、緊急時でも必要な情報を迅速・確実に伝えられる仕組み作りに取り組んでいる。

災害情報伝達システム研究開発の概要図

今回のフィールド実証実験では、災害発生時のシナリオに沿って、携帯電話、スマートフォン、PC、カーナビ、屋外スピーカー、火災警報器といったさまざまな受信端末に対して災害情報を一斉配信し、機能・技術の妥当性や有用性の確認などを検証するという。

実証実験は11月からまず石巻市で行われ、気仙沼市やそのほかの地域でも実施される予定。