安藤建設は11月9日、希望退職制度を実施すると発表した。

同社では希望退職制度実施の理由について、復興関連需要も含めて受注は堅調に推移しているものの、労務・資材費の高騰などにより、前期に受注した住宅部門の工事の収益性が悪化するなど、建設事業の経営環境は不透明さが増しており、事業収支とバランスのとれた人員体制の再構築を進める必要があるためとしている。

希望退職制度の対象者は満40歳以上満58歳以下の正社員で、予定人数は70名程度。実施期間は2012年12月10日から2012年12月28日までを予定しており、希望者の退職日は2013年1月31日となっている。

希望退職制度の実施に伴い発生する割り増し加算退職金および再就職支援に関する経費として、2013年3月期決算で約5億円の特別損失の計上を見込んでいる。また、同制度の実施による人件費の削減効果として年間約5億円を見込む。