住友商事は11月7日、日本車輌製造および日本車両USAと共同で、米国住友商事を主契約者として、カリフォルニア州交通局(Caltrans)より、準高速鉄道用2階建て客車130両を受注したと発表した。
この案件は、アメリカ中西部のイリノイ州とミシガン州、ミズーリ州の各交通局との共同調達案件となっており、Caltransを契約窓口として、Caltransに42両、中西部の交通局に88両を納入する。
130両の契約金額は約280億円で、2015年から2018年にかけて順次納入される予定。また、CaltransおよびCaltransが指定した米国公共交通機関にはオプション契約として計300両の追加発注権があり、オプション分の金額が約720億円で、全体では約1000億円の大型契約になる。
住友商事によると、今回の受注は米国政府が打ち出した、高速鉄道の新規建設と既存路線の高速化・信頼性向上による景気刺激策の一環として実施される初めての鉄道車両調達案件で、2009年米国再生・再投資法資金が使用されるという。