Texas Instruments(TI)とデザインネットワークパートナーであるAllGo Embedded Systemsは、企業向けタブレット製品を自由にカスタマイズでき、最短で3カ月で市場投入できるオールインワンeTABリファレンスデザインを発表した。

同リファレンスデザインでは、産業用、ヘルスケア、教育、リテール、ホームおよび ビルオートメーションなどの分野において急速に拡大を続けるタブレット端末や、バーコードスキャナや接触型および非接触型のカードリーダ、ならびに生体認証センサをはじめとした特定の市場向けの機能を統合することができる。

TIの800MHz動作のSitara ARM Cortex-A8プロセッサ「AM335x」をベースとし、Andriod4.0を活用したリファレンスデザインを70ドル未満のBOM(原材料)コストで実現する他、TIのオーディオ用IC、コネクティビティおよび電源管理ICのオプションを活用することで、最終製品の差別化を可能としている。また、複数の構成をオプションにすることで、コスト重視の企業向けアプリケーションに応えることができ、柔軟性を持った設計が可能となっており、例えば、タブレット製品単体として構築できるだけではなく、家電製品や産業用機器の制御パネルとして組み込むこともカスタマイズ可能だ。

この他、7型のデュアルタッチスクリーンを提供する容量性LCDパネル、Wi-FiおよびBluetoothの各テクノロジー、量産可能なハードウェアおよびソフトウェア、4個のDC/DCコンバータおよび8個のLDOを内蔵した、高統合および高効率のPMU(電源管理ユニット)である「TPS65910」なども搭載している。