NXP Semiconductorsは、広いダイナミックレンジと高速オン/オフ・スイッチ動作を組み合わせたRFアップコンバージョン向け供給電圧5V広帯域IQ変調器「BGX7100/BGX7101」の2製品を発表した。
2製品ともは、1W以下の消費電力で400M~4GHzの周波数帯域で動作するため、競合他社のソリューションに比べて電力効率を10%向上させることが可能になるという。また、RFパフォーマンスがコモンモード入力電圧に影響されないため、あらゆるDACとのインタフェースに柔軟に対応することが可能だという。
最大出力は、BGX7100HNが0dBm、BGX7101HNが4dBmとなっており、スモールセルからマクロセルまでの無線インフラのセルサイズに対応したソリューションを提供することが可能。各デバイスは広ダイナミックレンジと低ノイズフロアに加え、周波数に対する単調挙動の高出力3次インターセプト(IP3O)、搬送波の低フィードスルー(動作周波数1960MHzにおいて-7dBm出力時に-50dBm)、サイドバンドの高抑圧比(動作周波数1960MHzにおいて-7dBm出力時に45dBc)などの性能を備えている。
さらに独自のオン/オフの高速スイッチング機能によって、デバイスは1μs以下で節電モードからフルスペック動作に切り替わりRFのパフォーマンスを安定させることができるため、要件の厳しい時分割多重(TDD)方式にも適用可能であり、その場合、消費電力は従来ソリューション比で50%以上削減可能だという。
なお2製品ともにすでに量産出荷を開始しているという。