ルネサス、LCDドライバ内蔵ローパワーマイコン「RL78/L13グループ」を発表

ルネサス エレクトロニクスは11月6日、液晶パネル付きの家電・健康機器などの民生機器や、計測器・空調システムなどの産業機器向けに、80ピンパッケージで376セグメントを実現したLCDドライバ搭載ローパワーマイコン「RL78/L13グループ」 を製品化し、2012年11月からサンプル出荷を開始することを発表した。

同グループには、セグメント表示方式のLCDパネルを制御するマイコンで、80/64ピンのパッケージ、16KBから128KBのフラッシュメモリを内蔵する24品種が提供される。文字や記号などの表示情報増大に対応するため、80ピンマイコンでは最大クラスとなるLCDセグメント数(376セグメント)を実現したほか、リアルタイムの可変PWM制御に対応する高機能タイマや交流電源波形のゼロクロス検出に有効なコンパレータを搭載し、IH炊飯器やIH加熱調理器などのIH加熱制御への対応も可能とした。また、同高機能タイマには強制出力停止機能を搭載しており、機器の安全性向上が可能となった。さらに、高精度で永続的な時刻カウントが可能な、RTCも搭載している。同RTCは、前世代のRL78/L12グループより補正分解能を高めることで時計精度を向上させたほか、日時・時刻を示すカレンダ・レジスタは、マイコン外部からのリセット要因ではクリアされず値を保持することが可能となっている。

なお、同グループのサンプル価格はメモリ容量やパッケージの種類・ピン数などによって異なるが、128KBフラッシュメモリ、8KB RAM内蔵の80ピンLQFPパッケージ品である「R5F10WMGAFB」の場合、1個あたり230円としている。