NECは11月5日、SAN対応ストレージ製品「iStorage Mシリーズ」の最上位モデル「iStorage M700」の国内販売を開始した。iStorage M700の希望小売価格(税別)は1765万円~で、出荷開始日は2013年1月21日。同社は今後、北米・南米・アジア・欧州でも同製品の販売を開始するとしている。

iStorage M700

SAN(Storage Area Network)は、サーバーなどのコンピューターとストレージをつなぐ高速ネットワークシステムで、主に大容量データの保存・管理に利用される。

今回販売が開始されたiStorage M700は、従来の最上位モデル「iStorage M500」と比べてCPU数が2倍、内部バス帯域が4倍になり、処理性能がアップした。ストレージ内部処理の多重化なども行われ、性能は従来比で約3倍になっている。また、ストレージ容量の拡張は従来比2.5倍となる2.2PB(ペタバイト)まで対応している。

iStorage M700の主な構成

オプション機能として、アクセス頻度やデータの特性に応じて、自動的に最適な記憶領域へデータをブロック単位で移動させる「データ最適配置機能」も提供される。データ最適配置機能では仮想化領域ごとに異なる性能が要求されるようなシステムでも自動で最適化が行われるため、運用効率が向上するという。同オプションの価格は257万4千円~(税別)。

自動最適配置の仕組み

このほか、ストレージ内のデータを安全・確実に消去するためのオプション機能も用意されている。