東芝ソリューションは11月5日、ノーチラス・テクノロジーズと協業し、Hadoop、Asakusa Frameworkによるバッチ処理高速化サービスの提供を開始すると発表した。

Asakusa FrameworkはHadoop上で大規模な基幹バッチ処理を行うためのフレームワークで、大容量データを多数のサーバに分散し並列処理させることで高速なデータ処理を実現する。また、基幹バッチシステムに必要な開発環境・実行環境・運用環境を実装しているため、複雑な業務処理もHadoopを意識せず容易に開発可能となり、スケーラブルで堅牢な基幹バッチを高速で安価かつ安全に実行する。

Asakusa Frameworkの構成

東芝ソリューションではHadoopの並列分散処理能力と基幹バッチ開発を行うためのフレームワークとしてのAsakusa Frameworkに着目し、東芝ソリューション生産技術センターを中心に検証をすすめてきた。その結果、HadoopとAsakusa Frameworkで高品質かつ高性能なバッチアプリケーションの開発が可能であることを確認。今後、フラッシュアレイストレージと組み合わせていくことで、さらに高速な処理を実現していく。

両社は、協力しAsakusa Frameworkを活用して、東芝ソリューションが強みとする各業種向けのシステム構築ノウハウに基づいて、バッチシステムの設計-構築-保守/運用までトータルにサービスを提供することで、顧客のバックエンドシステムの課題解決を支援する。

提供されるサービスは、コンサルティングサービス、方式検証・検討サービス、システム構築サービス、システム保守運用サ-ビス。

同社では適用業務の例として、金融のバックエンド全般/決済処理/リスク管理集計/取引報告書作成処理、通信の料金計算/プロビジョニング、社会インフラの料金計算/設備管理、製造/流通業の受発注・決済処理/BOM関連を挙げている。