AMD(Advanced Micro Devices)は、同社の次世代コアアーキテクチャ「Piledriver」をベースとした新たな「AMD Opteron 6300シリーズ」のサーバプロセッサを発表した。
同プロセッサは、Java性能を評価する上で使用されるサーバ・ベンチマークであるSpecjbb2005において、業界トップクラスとなる性能を実現しており、前世代のAMD Opteron 6200シリーズ・プロセッサと比較して、最大24%性能が向上している。また、ワット単位の性能が、前世代ソリューション比で最大40%向上しており、堅牢な大規模ソフトウェア・システムを稼動している企業では、性能の向上とともにTCOの削減を実現することができると同社では説明する。
動作周波数は最大3.5GHzながらAMD Turbo COREテクノロジーを活用した場合、最大周波数は3.8GHzへと向上することが可能なほか、最大4メモリ・チャネル(1.25V、1866MHz駆動)でCPUごとに最大12 DIMMをサポートしているため、1プロセッサあたり最大384GBのメモリを搭載可能。対応している。また、スレッド・インテンシブの環境でのスケーリングに対して、ソケットごとに最大16コアまで対応しながらも、AMD-Pの消費電力管理機能で、ワークロード全体におけるワット単位の性能を最大化し、データセンターの電力プロファイルの管理性を向上している。
さらに、AMD Virtualization(AMD-V)テクノロジーにより、仮想環境でのニアネイティブ性能と仮想マシン(VM)ごとのコストを最小化できるほか、最大4×16のHyperTransportテクノロジー(HT3)リンクに対応し、リンクごとに最大6.4GT/sを実現している。
なお、Opteron 6300シリーズを搭載したサーバやシステムは2012年末より販売が開始される予定で、そのほか、Cray、SGI、Supermicro、AMAX、Appro、Asus、ClusterVision、Colfax International、Megware Computer、Microway、Penguin Computing、Silicon Mechanics、およびZT Systemsから販売が開始されているほか、DellならびにHPより2012年末から提供される予定。また、Open Compute Project向けに開発されたD独自の「Roadrunner」 プラットフォームは、2013年度の第1四半期より販売開始される予定のほか、2012年12月には、PiledriverベースのAMD Opteron 4300および3300シリーズ・プロセッサ(コード名:「Seoul」ならびに「Delhi」)を正式に発表する予定だとしている。