JFEエンジニアリングは11月2日、顧客の電力確保のニーズに応え、発電所建設に対するエンジニアリングを提供してきたが、太陽光発電においても電力供給事業に参入すると発表した。
具体的にはJFEグループの5地区の遊休地、および同社が再生可能エネルギーフロンティア地域として注目している道東地区の6地区で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設し発電事業を行う。
グループの遊休地は、同社が保有する三重県津市、静岡県静岡市および宮城県多賀城市の3箇所とJFEスチールが保有する岡山県倉敷市および栃木県芳賀町の2箇所の合計5箇所を活用する。また、全国有数の日照時間を誇る北海道釧路地区において、地元地権者の協力を得て発電事業を行う。
同社は、これらの6地区トータルで約40MWの発電所を建設し、各地区の電力会社に全量を売電する予定。全地区で予想される年間の総発電量は約3,900万kWhとなり、一般家庭の約10,700世帯分の年間電力消費量に相当。併せて年間18,500t程度のCO2削減効果が期待できる。2013年7月の三重県津地区での発電開始を皮切りに2015年4月までに全地区で順次発電所を稼動していく。
また、JFEエンジニアリンググループは引き続き太陽光発電プラントの建設にも注力し、同社および子会社のJFEテクノスが、発電事業を行う顧客と協力し、電力会社との契約協議を進めている。今後、2013年度までに、これらの全国数十箇所の案件でトータル約200MW太陽光発電プラント受注を見込んでいる。