IDCフロンティアは11月1日、クラウド管理ソリューションベンダーの米Scalrのクラウド統合運用管理ツールであるScalrに、クラウドコンピューティングサービスであるIDCフロンティア クラウドサービス セルフタイプ(以下、IDCFクラウド セルフタイプ)が米国外のインフラ提供事業者として初めて対応し、全世界での利用を開始すると発表した。

クラウド統合運用管理ツール「Scalr」クラウドアカウントの登録画面

Scalr社はクラウド統合運用管理ツール「Scalr」を開発、米国の主要なパブリッククラウドサービスやCloudStackなどのクラウド基盤を用いたプライベートクラウドサービスに対応している。サポートサービス付きの有償版の他、無償のオープンソース版も提供しており、小規模なスタートアップからより多くの人が容易に利用することが可能となる。

国内のパブリッククラウドサービス提供事業者として初めてIDCフロンティアを採用、それにより、利用者は国内外を問わずIDCFクラウド セルフタイプを含めたマルチクラウド環境を容易に構築可能で、サーバやデータベースなども含めたシステムの自動拡張・縮退や管理を実現する。

Scalrを利用することにより、Web上で直観的なUIから容易な操作の習得とシステム構築が可能で、サーバやデータベースの自動複製・縮退(オートスケール)はしきい値だけの簡単な設定となる。また、障害時はデータベースのマスター/スタンバイ構成を自動切り替えができ、仮想マシンのリソースデータを自動でモニタリングしグラフで画面表示する。

そのほか、LAMP構成や、RDBMS、KVS、ロードバランサーなどに特化したロールを標準で実装し、仮想マシンと自動で関連付けされるDNS機能と持ち込みゾーンの管理も可能。

ロール選択画面

リソースモニタリング画面

IDCフロンティアは、2012年3月より米RightScale社のRightScale Cloud Management Platformにも対応しており、本取組は、Scalrはクラウド統合運用管理ツールへの対応の第二弾となる。