NECは11月1日、4色を一度に印刷する「タンデム方式」を採用することや最適な用紙走行のルートの設計で、カラー、モノクロともに両面印刷時で40頁/分の印刷速度を実現したA3対応カラーページプリンタ「Color MultiWriter 9600C(カラーマルチライタ)」の発売を開始すると発表した。
A3対応カラーページプリンタ「Color MultiWriter 9600C」 |
新製品は、上位機の「Color MultiWriter 9950C」に搭載している「IHフューザー」、「EA-Ecoトナー」、「LEDプリントヘッド」などの技術を採用することで、従来機からTEC値を約18%低減し2.01kWhを達成した。節電モード時からの復帰時間も、従来機の24秒から15秒に短縮。また、用紙走行ルートを短くする設計により、ファーストプリント時間もカラー5.5秒、モノクロ4.2秒に向上。これにより、節電モードからのカラー印刷時間を、従来機の30.4秒から20.5秒に約33%短縮した。
さらにカラー印刷速度40頁/分への向上や自動両面印刷に対応する最大用紙坪量も169g/平方メートルから220g/平方メートルに強化。業務システムで使われる厚手の帳票用紙への印刷やPOP、ポスターやハガキなどの印刷物の内製化などの用途へ対応した。
カラー印刷速度40頁/分を実現する構成イメージ |
新製品は、トナーの節約レベルを「標準」に加え「ややうすい」「うすい」「かなりうすい」の3段階に調整することが可能で、用途に応じて濃度を選択することで、トナーの消費量を節約する事ができる。
3段階のトナーの節約レベル出力例 |
解像度は、1,200dpi×2,400dpi、1,200dpi×1,200dpi、600dpi×600dpiで、給紙容量は標準で用紙トレイ500+手差しトレイ100枚。最大で2,340枚(標準トレイ560枚+手差しトレイ100枚+3トレイモジュール1,680枚)。自動両面印刷に対応し、外形寸法はW640×D699×H600mm、重量は約81kg。