コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、ACCSの会員企業である日本マイクロソフトから、データベース管理ソフト「MS SQL Server」を不正インストールしていた東京都港区のサーバー運用会社との間で10月30日に和解が成立したと報告があったことを発表した。
発表によると、このサーバー運用会社は多数のコミュニティサイト運営事業者などから受託したサーバーの管理運用を行う目的で、米マイクロソフトが著作権を持つデータベース管理ソフト「MS SQL Server」を不正にインストールしており、日本マイクロソフトと和解交渉を続けていたという。今回の和解内容には、和解金1億円を支払うことなどが含まれているとのこと。
また、外部からの受託業務を行うサーバー運用会社の不正コピーについて、ACCS会員企業が証拠保全手続きを経て和解したのは今回が初めてのケースとしている。
ACCSは不正コピー情報窓口を設け、ビジネスソフトの不正コピーをはじめとする著作権侵害行為に関する情報を受け付けているが、窓口に寄せられるなどした情報をもとに1997年以降、約900件が和解にいたっており、和解金総額は累計で約102億円にのぼるという。