日本オラクルは10月31日、既存のJava 2 Enterprise Edition(以下、J2EE)で構築した業務アプリケーションを、最新のJava Platform Enterprise Edition(以下、Java EE) 6環境への移行を支援するコンサルティング・サービス「Java EE 6マイグレーション・コンサルティングサービス」の提供を開始すると発表した。

本サービスは、企業内で使用中のJ2EEで構築された業務アプリケーションを保持しつつ、最新のエンタープライズJava仕様であるJava EE 6環境に移行することを支援する。

同社は、本サービスの提供開始に合わせて、Java EE 6に完全準拠したオラクルのアプリケーション・サーバ製品「Oracle WebLogic Server 12c」の活用機会を拡大し、採用を促進する。

最新のJava EE 6環境へ移行する利点として同社では、最新のJava EE 6環境ならびに同仕様に準拠したアプリケーション基盤上で動作可能にすることで、今後、企業がITアーキテクチャを更改する際のリスクを軽減し、次世代Java EEの仕様として標準化が進められているクラウドのPaaS(Platform as a Service)環境への将来的な移行も実現する点を挙げる。

また、Javaプログラムの実行環境である「Java VM」や、「Oracle WebLogic Server 12c」に代表されるアプリケーションサーバの最新版への移行によるシステムのパフォーマンス向上も期待できるという。

そのほか同社は、「Java EE6マイグレーション・コンサルティングサービス」を提供する際に、「ギャップの抽出:単純に移行できないアプリケーションの修正内容を確認」、「移行計画の策定:アプリケーション・アーキテクチャやソースコード・レベルの静的分析により移行計画を作成」、「プロトタイプ検証:プロトタイプ評価の実施と移行計画の検証」、「最適化:移行後の環境での最適化」、「展開準備:移行作業の水平展開に向けて報告書を作成」といったサービスも提供する。

さらに、サービスの提供開始に合わせ、「Oracle WebLogic Server 12c」導入および他社のアプリケーション・サーバからの移行を円滑に進めるため、「他社アプリケーション・サーバ上で構築されたシステムからの移行に関するアセスメント」、「Javaアプリケーション開発環境の最新版であるJava Platform Standard Edition 7 およびJava EE 6のトレーニング・コース」、「Oracle WebLogic ServerおよびJava EEの最新情報を提供するウェブサイト「WebLogic Channel」を通じて、同製品やJava技術を用いたシステム開発に携わるエンジニアへ情報・ノウハウを提供」といった取り組みを行う。