三菱重工業は10月31日、住友商事の協力を得て、マレーシアのMass Rapid Transit(以下、MRT)から、首都クアラルンプールに建設する地下鉄1号線の鉄道システムを受注したと発表した。完成予定は2017年7月。
今回受注した地下鉄1号線は、クアラルンプール市南東部の郊外から市中心部を抜けて北西部郊外に至る全長51kmを結ぶ路線となり、同社が受注したのはその中の軌道設備一式で、設計、機器供給および据付工事を担当する。受注金額は約220億円。
同社によると、クアラルンプールでは慢性的な交通渋滞が社会問題化しており、マレーシア政府は鉄道路線の建設を進め、今回の1号線建設もその一環となる。マレーシア政府は1号線建設に続き、2020年までに2号線および3号線の建設を行うことを計画しているという。