NECは10月31日、顔検出・照合エンジン「NeoFace(ネオフェイス)」を、タブレット端末やスマートフォンなどのスマートデバイスに対応させた「NeoFace Mobile」として販売を開始すると発表した。出荷開始時期は、Android対応版が12月、iOS対応版が2012年度末の予定となっている。

「NeoFace」導入効果

NECは、カメラに映る顔を検出し、データベースに登録された本人画像と照合させる顔検出・照合エンジン「NeoFace」を長年に亘り研究開発・販売してきた。同エンジンの認証精度は、世界最高レベルを誇り、入国審査やアミューズメントパークの入場ゲートなど世界20カ国以上での導入実績がある。

今回、「NeoFace」に対して、スマートデバイス向けに処理アルゴリズムの最適化およびデータ容量の軽量化を図ることで、スマートデバイスにおいても顔認証を実現する「NeoFace Mobile」を開発した。

NECは、本製品を国内外のスマートデバイスメーカなどへの販売展開を行い、スマートデバイスやアプリケーションの起動時に、端末のカメラにより本人の顔画像を認証することでロックを解除し、より高いセキュリティでのスマートデバイス利用環境を提供する。

Face Recognition Software Development Kit(顔認証SDK)概要

同社では、今後3年間で1,200万ライセンスの販売を目指す。