国土地理院は10月30日、インターネット経由で2万5千分の1地図の画像データを購入できるサービス「電子地形図25000」の対象エリアに四国と沖縄地方を追加した。あわせて、地図情報や地名情報、標高などをまとめた「数値地図」の提供も、同地域を対象に開始されている。これらの地図は日本地図センターの「地図センター ネットショッピング」から購入できる。

電子地形図25000は、国土地理院の情報を反映した最新の地図を画像データとして販売するサービス。地図のエリアや出力形式(PDF / JPEG / TIFF)を指定可能なほか、送電線や記念碑の表記の有無も選択でき、データを紙に印刷して利用することもできる。

これまでの対象エリアは北海道エリアのみだったが、今回、四国と沖縄地方の提供が開始された。また従来のA2~A4サイズに加え、A0 / A1サイズの地図データも購入できるようになった。

電子地形図25000の出力例(発表資料より)

数値地図は、行政区画・道路・鉄道・建物などの地図情報や、居住地名などの地名情報、標高などをまとめたもので、約10km四方単位でファイル化されている。購入時は必要な情報を取捨選択でき、ほかの情報と重ね合わせて利用することも可能。

電子地形図25000の表現方法。送電線の選択例(発表資料より)

電子地形図25000の画像データの価格はA2~A4が170円で、A1は340円、A0は680円。数値地図は約10km四方で170円となっており、都道府県単位でDVDでまとめて購入する場合は7500円となる。

国土地理院は今後も対象エリアを拡大するとしており、年内をめどにデータの提供エリアを全国に拡大する予定になっている。