コニカミノルタオプティクスは、マルチサンプルでの輝度・色度分布の評価ができ、スマートフォン(スマホ)やタブレットPCなどの測定を効率化できる2次元色彩輝度計「CA-2500」を2013年2月下旬より発売することを発表した。
同社は輝度ムラ・色度ムラを面(2次元)で高精度に評価できる製品を、テレビ、パソコンなどの各種ディスプレイや自動車のインパネ、携帯電話の操作キーなどの発光表示部といった分野の開発現場や生産ライン向けに提供してきているが、近年では、スマートフォンやタブレットPCなどの台頭により、中小型ディスプレイ用計測での利用が拡大してきていた。
同製品は、同社が2005年に発売した2次元色彩輝度計「CA-2000」を進化させ、中小型ディスプレイの評価における操作性を向上させたものとなる。
最大約1000×1000の測定点を一度に測定することで高解像度を実現しており、測定データをランクごとに色分けすることによって、光源の色分布・色ムラ・色度・輝度を2次元の画像表示で表すことができるほか、測定範囲に複数枚のサンプルを並べて測定した場合に、それらを個別に評価して表示・保存するマルチサンプル対応が可能となっており、これにより、複数枚のスマートフォンなどの小型ディスプレイを同時に測定・評価することが可能になった。
また、3種類の交換レンズと接写リングにより、標準、広角、望遠、マクロ1、マクロ2の5種類の画角に切り替えが可能。これにより液晶テレビや有機ELテレビなどの大型ディスプレイの測定から、カーナビや車のインパネ、小型の液晶パネルなどの微小なエリアの測定まで、測定対象物の大きさに合わせた測定が可能となっている。
さらに、輝度・色度を正確に測定するために、人間の目の感度とされているCIE1931等色関数に近似した分光応答度を持つ独自のXYZフィルタを搭載。これにより、目視評価と高い相関性のある輝度・色度の測定を可能にした。
加えて、標準付属品の「データ管理ソフトウェア CA-S25w」を使用することで、ビジュアルでわかりやすい測定データ表示やさまざまな評価・分析が簡単な操作で行うことが可能だという。
なお、同製品の価格は441万円から、となっている。