Analog Devices(ADI)は、ポイントtoポイント(PtP)通信、計測/試験機器、衛星通信アプリケーション向けマイクロ波ICファミリとして、電圧制御発振器(VCO)「ADF55xx」シリーズを発表した。
同シリーズは、低位相ノイズ特性が特長で、3.5~13.9GHzの周波数範囲に対応している。「ADF5508/09/10/30/82/84」の6品種で構成されており、対応する周波数範囲がそれぞれ異なっている。
また、GaAs MMIC技術で設計されており、基本周波数だけでなく、2分周した周波数も生成できるプッシュ-プッシュ型アーキテクチャを採用。8GHzにおいて100kHzオフセットで–116dBc/Hzの低位相ノイズ特性を有する。さらに、マイクロ波PtP通信などのアプリケーションに求められる、厳しい性能要求にも対応しているほか、+2V~+18Vの制御電圧入力範囲と、+16dBmの出力パワーを有し、+3/5Vのどちらの電源でも動作する。
なお、6品種ともパッケージは5mm角の32ピンLFCSP。価格は1000個受注時で14.73ドル。すでにサンプル出荷を開始している。