イイダは10月26日、東京地裁より破産手続き開始決定を受け、倒産したことがわかった。負債は推定45億円。

帝国データバンクによると、同社は、1956年3月に設立。内蔵アンテナの組み立てのほか、プリント基板、ワイヤハーネスなど電子部品組み立て、精密板金加工からOA機器組み立てなどを行っており、1995年10月には100%出資子会社のイイダテクニカを設立し、ピーク時の2001年3月期には年間で約165億円の売上を計上していた。

しかし、その後は主力得意先グループの生産拠点の海外移転や市況悪化のほか、イイダテクニカへの業務移管などもあり、2012年3月期の年間売上高は約31億4500万円となっていた。

損益面も長引く円高による為替差損やデリバティブ取引解約などもあり、倒産に至った。

なお、イイダテクニカも、同日付で東京地裁より破産手続き開始決定を受け、倒産に至っている。