モリサワは、同社主催の「タイプデザインコンペティション 2012」の審査結果を発表した。

同コンペでは、2012年7月2日~9月30日にかけて作品を公募した。応募総数は615点(和文部門:239点、欧文部門:376点)で、29の国や地域から応募があったという。審査会は10月18日、19日の2日間にわたって行われ、独創性や審美性を追究した作品に贈られる「モリサワ賞」、モリサワから製品化するにふさわしい作品に贈られる「明石賞」、そしてWebサイトで行われた一般投票で得票数の多かった作品に贈られる「ファン投票」の受賞作が決定した。

「モリサワ賞」和文部門(左)、同賞欧文部門(右)

「明石賞」和文部門・欧文部門(左)、「ファン投票」の受賞ラインナップ(右)

和文部門では、「モリサワ賞」金賞に岡野邦彦さんの「和蘭(わらん)」が、「明石賞」に豊島晶さんの「すずむし」が選ばれた。また、欧文部門では、「モリサワ賞」金賞にデヴィッド・フォスターさんの「Blanco Medium/Blanco Medium Italic」が、「明石賞」にティモシー・ドナルドソンさんの「Jara」が選出された。

応募作品の審査について、和文部門はタイプデザインディレクターの小塚昌彦、タイプデザイナーの鳥海修、グラフィックデザイナーの永原康史、デザイナーの原研哉、モリサワ文研社長の森澤典久が行った。また、欧文部門はタイプデザイナーの小林章、サイラス・ハイスミス、サラ・ソスコルン、マシュー・カーターが審査にあたった。その中から、審査委員長としてマシュー・カーターが選出され、また、明石賞の審査は、和文・欧文の両部門について森澤典久が担当した。

なお、入賞作品についてはモリサワ本社ならびに東京本社にて展示会が開催される予定だという。詳細については公式Webサイトで随時告知されるということだ。