エルザジャパンは、NVIDIA Tegra 3を搭載したGPUコンピューティング開発キット「CARMA DEVKIT」の取り扱いを開始したと発表した。価格は11万8000円前後を見込んでいる。
同製品は、Tegra 3とNVIDIA CUDA GPU Quadro 1000Mを1枚のボードコンピュータとして実装したGPUコンピューティング開発キット。1枚のベースボードにTegra 3搭載のQsevenモジュールとQuadro 1000M搭載のMXM3.0モジュール、2枚のシステムオンモジュールを実装したフォームファクタになっており、Linux Ubuntu DerivativeとCUDA Tool Kitが合わせて提供されるハイブリッドGPUキットである。
また、HPC GPUユーザーが抱える消費電力の問題に対して、ARMとGPUを組み合わせるという1つの解決の方向性と、その実証実験ならびに量産システムを開発するためのプラットフォームとして利用することができる。
なお、開発キットの仕様は以下の通り。
- CPU:NVIDIA TEGRA 3 quad-core ARM A9プロセッサ
- GPU:NVIDIA Quadro 1000Mおよび96 CUDAコア
- メモリ:CPUメモリ 2GB
- GPUメモリ:2GB DDR3
- 最大性能:270 single precision GFlops
- CPU-GPUインタフェース:PCI Express(x4) Gen1 link
- ネットワーク:Gigabit Ethernet×1
- ストレージ:SATAポート
- USB:USB 2.0
- ディスプレイ:HDMI
- ソフトウェア:CUDAソフトウェアがプリインストール