OpenNebula Projectは22日(現地時間)、OpenNebulaの最新版となる「OpenNebula 3.8」(開発コード:Twin Jet)を公開した。OpenNebulaは、クラウド基盤やエンタープライズ向けのデーターセンタの構築および管理が行えるオープンソースソリューションを提供するプロジェクト。2008年以来、定期的に成果物であるOpenNebulaをリリースしている。
OpenNebula 3.8では、VMwareやKVMといったハイパーバイザとの統合を改善している。新たなTMドライバ「vmfs」を用意してのVMFSのネイティブサポートやCgroupsやSPICEプロトコルの対応などが追加されている。また、仮想ネットワークでNATting/DHCP/DNSといったL3スイッチを提供するため、新たな仮想ルータが統合されている。その他にもEC2クエリAPIの強化も実施されており、EBS(Elastic Block Store)及びkeypairインタフェースの実装やECONEというコマンドラインのクライアントツールの改良なども実施されている。
OpenNebula 3.8はApache License 2.0のもとオープンソースで公開されており、プロジェクトサイトより取得できる。tarballの他、Debian 6.02、Ubuntu 12.04、OpenSUSE 12.1、CentOS 6.3向けのパッケージの配布も行なっている。