Infineon Technologiesは、同社のセキュリティ技術「インテグリティガード(Integrity Guard)」を採用したSOLID FLASH型セキュリティコントローラ(IC)が、独BSI(ドイツ連邦情報技術安全局)から最高位のセキュリティ認定(コモンクライテリアEAL 6+ high)を取得したと発表した。

インテグリティガードは、データパス全体の完全な暗号化と、連続的に相互チェックを行う2個のCPUを使った高度なエラー検出システムを含む、数学的処理を用いたセキュリティ機能を備えたセキュリティ技術。これを搭載した同製品は、同社のSLE 78ファミリの最新世代に位置づけられるセキュリティICで、公的身分証や非接触型決済処理、組み込みシステムなど、最高レベルのセキュリティを要求する非接触型および接触型アプリケーションでの利用が想定されている。

不揮発メモリ技術を応用し、90nmプロセス技術によって製造されるため、マスクROM型の製品と比較して、市場投入までの期間の短縮、ならびにさまざまなアプリケーションへの柔軟な対応が可能になるとする。また、非接触型アプリケーションで最高6.8Mbpsの高速伝送速度(VHBR:Very High Bit Rate)を達成することが可能で、これにより、決済や個人認証手続きのトランザクション時間の短縮が可能となり、ICカードや電子パスポート製造時の発行コストを低減することが可能になるという。