NECは10月23日、スマートフォンやタブレットPCなどのスマートデバイスを利用する際の高度なセキュリティを実現する、クラウドを活用した認証サービス「NEC Cloud Authentication」を企業向けに販売開始すると発表した。本サービスは、複雑な操作や運用を必要とせずに、スマートデバイスの利用時のセキュリティを確保する。

クラウドを活用した認証サービス「NEC Cloud Authentication」

「NEC Cloud Authentication」は、NECのID活用基盤ソフトウェア「NC7000-3A」をベースとし、スマートデバイスからIDパスワードを入力するだけで、許可されたデバイスとユーザを識別、業務アプリケーションにアクセスできる。

さらに、複数のスマートデバイスに「3Aセキュアトークン」をダウンロードすることにより、マルチデバイス認証も可能。これにより、不正な未登録デバイスによるアクセスや、ID/パスワードの盗み見による"なりすまし"被害を防止する。

マルチデバイス認証

また、SSL-VPNとの接続認証にも対応しており、マルチデバイス認証はVPN装置への接続認証にも活用できる。加えて、社内業務アプリケーションを1つのID/パスワードのみでシングルサインオンすることが可能。これにより、OpenID、SAMLといった標準プロトコルと対応することにより、社外の法人向けクラウドサービスであるSalesForce.comやGoogleAppsとの連携も実現する。

他システムとの認証連携

さらに、LDAP連携も提供を予定しており、ユーザ社内のActiveDirectoryやOpenLDAPと連携することにより、すでに社内で利用しているID/パスワードで認証することが可能となる。

サービスの価格は、1ユーザあたり月額150円(税別)。