もしあなたが就職(転職)活動中で、Facebookでひんぱんに私生活での出来事をシェアしているとすれば、知っておいたほうがいいことがある ― 応募者のFacebookアカウントをチェックするという採用担当者が増えているのだ。就職活動とソーシャルメディアは両立するのか? ― Mashableの記事「Facebookと就職活動を切り離す(原題:Why You Should Keep Facebook and Your Job Search Separate)」が参考になりそうだ。
Facebookは大学生向けに始まったという経緯もあり、プライベートな私生活の共有を想定してつくられたソーシャルサービスだ。だが、社会人も利用するし、なんでも共有していた学生も数年経つと就職活動を開始する。
時が経ち、人間関係が変化するにつれて見られては困るものが出てくる……というケースも十分考えられる。つまり、就職活動中ではなくても、使い分けを意識しておく必要があるというわけだ。
記事ではそのようなFacebookの性質をあらためて紹介すると同時に、企業の採用担当がFacebookをチェックしている実情にも触れている。
就職情報サイトのCareerBuilderの調査によると、米国では37%の採用担当者が応募者のFacebookプロフィールをチェックしているというのだ。「現在はやっていない」という企業も、11%がFacebookでチェックするプロセスを取り入れる計画だと述べているという。
逆に、「Facebookプロフィールはチェックしない」というポリシーを明確に掲げている企業はわずか15%にとどまった。これはFacebookが普及するのが早かった米国の事情だが、今後日本でも同じようなことになる可能性は高い。また、すでに勤務中の人も安心できない。会社があなたをチェックしている可能性がある。
では、どうすればよいか。
就職活動中ならFacebookの利用を止めるというのも手だが、そういうわけにはいかないだろう。
そこで、Facebookの「プライバシー設定」を利用して対策を講じたい。「つながりの設定」「広告、アプリ、ウェブサイト」で、外部からあなたの検索ができないようにする。誰があなたのタイムラインを検索できるのか……などを設定し、Googleで自分検索をやってみてひっかからないように再確認しよう。
だからといってソーシャルサービスを就職活動に利用しない手はない。LinkedInはビジネス向けなので、安心して自分をアピールできるし、Twitterもつぶやきの内容に気をつければ役に立つ。
ソーシャルサービスはインターネット上のあなたの1つの顔だ。実生活と同じように、ネット空間でも私生活の顔、仕事の顔と使い分けたい。