米Googleは18日(米国時間)、同社2012年度の第3四半期(7-9月)決算を発表した。R.R. Donnelley & Sonsが同日の取引時間中に、Google決算の暫定版を誤って米証券取引委員会 (SEC)に届け出て、内容が公になるというトラブルが発生。収益が予想を下回っていたことからGoogle株が9%以上も急落。NASDAQでの取引が中断され、再開後もわずかに上昇しただけで終了した。
7-9月期の売上高は141億ドルで、前年同期比45%増だった。このうちGoogleの売上高は115億3000万ドル(前年同期比19%増)。Motorolaは25億8000万ドルだった。
会計原則 (GAAP) ベースの純利益は21億8000万ドルで、前年同期比20%減。非GAAPの1株あたりの利益(EPS)は9.03ドル (前年同期は9.72ドル)。ウォールストリートのアナリストの予測10.65ドルを大きく下回った。Googleの営業利益(非GAAP)が39億5000万ドルであるのに対して、Motorolaは1億5000万ドルの営業損失だった。
買収したMotorolaの不振に加えて、Googleの柱である広告事業にわずかな陰りが見えるのも投資家の懸念材料になっている。ペイドクリックが前年同期比33%増だったのに対して、クリック単価の平均は15%減。モバイル広告の増加の影響と考えられるが、広告利益が縮小する傾向が続いている。