NECは10月18日、イタリア大手電力会社エネルの関連会社であるエネル ディストリビュゾーネ(以下、ENEL)から、次世代スマートグリッドに向けた実証実験用のリチウムイオン蓄電システムを受注したと発表した。受注額は非公開。

同システムは、リチウムイオン電池を用いた蓄電システムとして出力2MW、容量2MWhを実現するもの。

気象状況の影響を受けやすい風力や太陽光発電など再生可能エネルギーの発電量の変動による電力系統への影響を蓄電システムによって吸収し、電力品質を安定化させる実証実験に利用される。このシステムは、ENELが実証実験を予定しているイタリア カラブリア州キアラバッレ変電所に設置予定。

ENELはこの実証実験により、発電量と電力消費の不均衡を低減し、電力系統のエネルギー損失を最小化することで、イタリアの配電網における再生可能エネルギーの流れ最適化について有効性を検証する。