独Vectorは10月18日、最新のAUTOSAR規格の実装をサポートする「AUTOSAR 4.0.3」のベーシックソフトウェアを発表した。
同ソリューションは、ベーシックソフトウェア「MICROSAR」とコンフィギュレーションツール「DaVinci Configurator Pro」で構成され、先行するサプライヤーでは、すでに量産プロジェクトに投入しているという
同社では、「MICROSAR」を200を超える量産プロジェクトに投入し、多くの実績を上げてきた。この実績が、「AUTOSAR 4.0.3」の実装にも生かされており、AUTOSAR規格の一層の活用を促す、きめ細かな最適化アルゴリズムや拡張機能が実現されている。
「DaVinci Configurator Pro」は、直感的に使用できる統一されたユーザーインタフェースを備え、「MICROSAR」のコンフィギュレーションプロセスを簡素化する。「AUTOSAR」データをネイティブ形式で表示する他、ECUソフトウェアの各領域(通信、メモリ管理、診断、ランタイム環境など)での使われ方に即した、分かりやすい表示を提供する。自動車メーカーから引き渡される情報であるSystem Descriptionからパラメータを導出し、その依存関係を自動的に考慮することにより、ECU固有のコンフィギュレーションの作成も、一貫性を損なうことなく、簡易化される。また、更新機能を用いれば、System Descriptionに加えられた変更のコンフィギュレーションへの反映も容易にできるという。