サイオステクノロジーは、Fusion-io社の超高速ストレージ製品「ioDrive」(フラッシュメモリをPCI-Expressボードに実装した超高速ストレージ製品)用に、レプリケーション性能を強化したWindows Server向け新製品「LifeKeeper for Windows / DataKeeper for Windows v7 Update4」をリリースした。
LifeKeeperは、システムの障害を監視し、稼動系に障害が生じた場合に待機系に自動的に切り替えを行うことで、システムダウンタイムの時間を短縮し、ビジネス損失を最小限にするHAクラスターソフトウェア。同社では、今年の4月より、「ioDrive」に対応したLifeKeeperを販売している。
LifeKeeper |
一方、DataKeeperは稼動中のサーバのデータを待機系サーバへリアルタイムにレプリケーションするソフトウェア。
今回の「ioDrive」対応強化により、企業での採用が拡大する「ioDrive」の能力を最大限活用するためのレプリケーション性能の強化が行え、既存のバージョンと比較して、約450%の性能向上を実現するという。
LifeKeeperでは、新規に追加および変更された機能はないが、DataKeeper Standard Edition / DataKeeper Cluster Editionでは、「ioDrive」やGigabit Ethernet等の広帯域のストレージやネットワークを使用した際のデータの同期処理について、パフォーマンスの改善を行ったほか、既存のミラーボリュームのサイズ変更が可能となった。これにより、ミラー対象のボリュームのデータサイズが肥大化しても、ミラーを新規に追加する事なく、既存のボリュームサイズを拡張する事で柔軟に対応できる。
また、既存のミラーボリュームのミラーリングに利用しているIPアドレスの変更が1×1の構成だけではなく、1×1×1や2×1の構成でも可能となり、既存のミラーを再作成する事なく、ミラーリングのソースノード及びターゲットノードのIPアドレスを変更する事ができるようになった。
そのほか、インストール時にDataKeeperサービスを実行する際に使用するアカウントを指定できるようになっている。