大日本印刷(以下、DNP)は10月18日、タブレット端末とデジタルペンを活用した入力支援システム、電子カタログなどを活用した営業支援システムを連携させ、商談の開始から申し込み手続きまでの業務を一貫して支援するサービスを提供すると発表した。
入力支援システムは、キーボード入力、タッチ入力、ペン入力のほか、専用紙を使ったデジタルペン入力などの各種入力方法に対応。各企業が運用する既存のシステム、またはDNPが提供する営業支援システムと組み合わせ、商品の説明と申し込み情報の入力を1台のタブレット端末で行えるサービスとなっている。
入力項目が少ない場合や、タブレット端末の取り扱いに慣れているユーザーは、キーボードでの入力か先が尖ったタッチペンで端末画面に直接文字を書くことで入力でき、入力項目が複雑な場合や、タブレット端末の取り扱いに不慣れなユーザーには、専用の記入用紙とデジタルペンを組み合わせた入力方法を提供する。デジタルペンで専用用紙に記入した手書き文字は、瞬時にデジタルデータとしてタブレット端末に転送されるため、改めて用紙を見ながらデータ入力する必要がない。
また、タブレット端末に蓄積された個人情報などのセキュリティ性の高いデータは、DNPのデータセンターに送信して一括管理することも可能で、入力システムの構築から運用・保守までのトータルなサービスも利用できる。
これまでの導入実績として、太陽生命保険(保険契約の申し込み手続きの簡素化と日程短縮を実現)、香川県(救急出動時の傷病者情報の記録に利用)、クレジット会社(店頭で受け付けた手書きの入会申込書をタブレット端末でデジタルデータ化)がある。
デジタルペンは1本2.5~3万円(価格は、購入本数によって変化)、専用の記入用紙は個別見積りで提供される。入力システム開発費用やタブレット端末費用は別途。DNPデータセンターを利用した場合の初期費用は100万円から、月額使用料は20万円からとなっている。