NTTデータとNTTデータ先端技術は10月17日、NTTデータが提供するOSS統合運用管理ソフト「Hinemos(ヒネモス)」で蓄積しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を分析し、システム障害の原因究明・チューニングやキャパシティプランニング注を可能とする「Hinemos システムアナライズ」オプションの提供を開始すると発表した。
「Hinemos システムアナライズ」オプションでは、Hinemosに蓄積しているシステム稼働情報、ジョブ制御情報の分析が可能で、顧客はITサービス需要のピーク/ボトムの評価や、キャパシティプランニング、システム障害の原因究明やチューニング、傾向分析による障害予防が簡易に実現できる。
主な特徴は「高速かつ自由度の高い分析・検索が可能」、「 多彩な分析用レポートテンプレートを用意」、「簡易な分析画面のカスタマイズ」、「マルチシステム対応 」、「マルチユーザー対応」、「既存システムに影響なく構築可能」。
「高速かつ自由度の高い分析・検索が可能」では、システム稼働情報、ジョブ制御情報の統計情報からトレンドの把握、異常検知や相関分析といった、幅広い分析が可能になる。また、本オプションは、データ分析ソフトウエアである「Splunk」を基盤としており、同基盤が持つさまざまな高速な分析機能もそのまま利用できる。
また、システム稼働情報、ジョブ制御情報の分析において、汎用的に利用可能な分析用レポートをテンプレートとして用意。ビューやダッシュボードといった表示機能を利用して、分析用レポートのテンプレート画面の組み替えや、ユーザー独自の分析画面をWebインタフェースにより簡易に設定・カスタマイズ可能。
Hinemosにて管理する複数のシステムに対しても、一元的に分析が可能となり、クラウド化・仮想化が導入された複雑な環境にも対応する。さらに、参照可能なシステムの範囲をユーザーごとに指定できるため、システム間の情報の独立性やセキュリティを確保したまま、マルチユーザーによる分析業務が可能になる。
本オプションの提供にあたっては、両社が共同で機能開発を行い、NTTデータが販売と保守サポートを提供する。出荷開始は2012年12月3日を予定しており、価格はオープン。