河合商会が10月15日付で事業を停止、自己破産を申請する。
帝国データバンクによると、同社は1972年に法人改組された玩具卸業者で、ホビー関連の卸・輸出入を手がけ、プラモデル、Nゲージ等の鉄道模型、ジオラマ、ミニカーなどを扱っている。
鉄道模型(Nゲージ)は鉄道ファンの間で「カワイの鉄道模型シリーズ」として一定の知名度を有し、国内販売のほか、最近では中国を中心に輸出関連の売り上げが拡大。2003年8月期は年売上高約9億円を計上していた。
しばらくは鉄道模型を中心に堅調な業況が続いていたが、リーマン・ショック後の世界的な景気悪化でアジア向けの販売が減少し、2009年8月期の年売上高は約2億4000万円に急減。その後も業況回復の見込みが立たず、ここにきて事業継続を断念した。
負債は1億円前後になる見込み。