昭和シェル石油グループのソーラーフロンティアは10月16日、宮崎第二工場での現行仕様太陽電池モジュールの生産を2012年末に一時休止し、CIS薄膜太陽電池モジュール生産の主力工場である国富工場に太陽電池の生産を集約すると発表した。

今回の生産集約は、国富工場の効率性が継続的に向上していることを背景としており、これにより生産効率の改善が見込まれる。

国富工場は年産能力900MWで、CIS薄膜太陽電池モジュールを生産しており、変換効率は約13~14%に達している。設置容量(kW)あたりの実発電量(kWh)は結晶シリコン系太陽電池をはじめとする競合技術のものを上回っている。

生産を一時休止する宮崎第二工場は今後、開発中の新たな太陽電池を生産するための評価に入る。同社は厚木リサーチセンターで新型太陽電池モジュールの開発に取り組んでおり、将来的には宮崎第二工場をその生産に充てるとしている。