Microchip Technologyは10月15日(米国時間)、ソフトウェア開発キット(SDK)「JukeBlox 3.1-AAP(製品番号:JB3.1-AAP)」およびWi-Fiネットワークメディアモジュール「CX875」で構成される次世代「SMSC JukeBlox Wi-Fi 接続プラットフォーム」を発表した。
今回の拡張では、高度に統合された専用の接続ソフトウェアと低コストの認証済みWi-Fiモジュール(CX875)が提供される。同モジュールは低コストながら3コアとDSPを内蔵したネットワークメディアプロセッサ(DM875)と8MBのSDRAMを搭載しており、BOMコストを従来ソリューション比で最大20%削減できるようになると同社では説明している。
今回の拡張JukeBlox技術は、AppleのiOSが持つネットワーク設定機能に加え、Wi-Fiネットワークの設定を簡単にする独自のJB Connectテクノロジを強化して搭載することで、AirPlayミュージックストリーミング/制御機能のシームレスなサポートも提供、これによりAirPlay対応製品を手軽でユーザフレンドリな方法で設計できるようになった。
また、設定の容易さに加え、Wi-Fi性能向上とシステム起動時間の短縮が図られており、Wi-Fiストリーミングの安定性が向上したという。
さらに、改良されたJB Fast Boot機能により、完全な電源OFF状態から「準備/接続完了」までの時間が通常条件で5~10秒以内を実現したという。
ちなみにJB3.1-AAP SDKは現行のCX870シリーズモジュールでも動作するほか、完全統合型の低コストWi-Fiスピーカドック リファレンス デザイン プラットフォーム「Manufacturing Kit 2 (MK2)」でも動作する。JB3.1で追加された機能の多くはソフトウェアの変更によって使う事ができるため、既存の製品プラットフォームへの投資を無駄なく使用可能で、上位のソフトウェアレイヤにアドレスするためのコアライブラリ、メディアストリーミング/コンテンツ アクセス/ナビゲーション/システム制御用のミドルウェア、リモート制御用のコンフィグレーションファイルなども提供されるという。
なお、CX875のサンプル品とJB3.1-AAPはすでに提供を開始しており、量産注文は2012年12月より受注予定としている。