幸せとは足し算で考えるより、引き算で考える方がよいのかもしれない ―― もっとハッピーになりたいとき "これをすれば幸せになれる" から、 "これをやめれば" に発想を変えてはいかがだろう? 米ビジネス誌「Inc.」のオンライン版がそんな記事を掲載している。
職場、そして私生活でもっとハッピーに日々を過ごすために、10のことを止めてみればよいと提案するのが、Inc. の記事「Be Happier: 10 Things to Stop Doing Right Now(もっと幸せになるために、今すぐにやめるべき10のクセ)」だ。さっそくみてみよう。
他人を非難する
部下が期待通りの仕事をしなかった、契約先に頼んだものが納期に間に合わなかった……これらはすべて、他人があなたの期待に沿わなかったということになる。非難したい気持ちもわかるが、単純に相手だけのせいにできるだろうか? 例えば部下の場合、自分の指示の出し方が明確ではなかったかもしれない。「物事がうまくいかなかったとき、他人を非難するのではなく自分の責任だと感じることは自虐的ではない」と記事は記している。プラス思考に変えて、次回はこうしようと工夫するようになるチャンスととらえたい。
他人を批判する
自分の方がすごい、できるという気持ちの裏返しなのかもしれない。だが他人を批判することがあなたの幸せにつながるだろうか? 「みんな違っている。それに善しあしはなく、みな違う人間なのだ。であれば、欠点と思わずに違いを味わうようにすれば、人々 ―― そして自分自身のいいところが見えてくる」とアドバイスしている。
格好をつける
着ている服、乗っている車、肩書、そんなものであなたをいい人だと思う人はいない。そのような "モノ" で人にすごいと思わせようと思っている限り、幸せにつながるような信頼や人間関係は生まれない。あなたらしく、そのままで。
執着する
われわれは不安を感じると、自分が知っているものや慣れ親しんだものにしがみつく。だが、知っているものや慣れ親しんだものがあなたにとって良くないものであった場合は、どうだろう。次の例で考えてほしい ―― これまで通りのビジネスでは業績が低迷するばかりと知っていながら、新しいことや変化への恐れから、これまでのビジネスに執着する。これがよくないことは誰もが同意するはずだ。「恐怖や不安感のない状態が幸せというわけではない。単に恐怖や不安がないだけだ」 ―― 恐怖や不安をなくせば幸せ、というものではないのだ。
恐れる
その恐怖について。誰もが将来にある程度の恐怖を抱いているものだ。うまくいかなかったらどうしようと二の足を踏んでいるうちに、時間は過ぎる。そしてわれわれの夢も通り過ぎていくのだ。恐怖心に身を任せて延期を繰り返すのではなく、今日はじめよう。まずははじめることだ。
記事ではこのほか、以下の5つをやめることを提案している。
・割り込む
・支配的になる
・説教する
・愚痴を言う
・くよくよ考える